めっき技術

エンプラ

エンジニアリングプラスチック(エンプラ)は、耐熱性と機械的特性に優れたプラスチックの総称として定着しています。性能面から,引張り強さ500kgf/cm2,曲げ弾性率2万kgf/cm2,長期耐熱性が100℃ 以上と定義されています。これ以上の耐熱性を備えたエンプラはスーパーエンプラと呼ばれています。こうしたプラスチックへのめっきの目的は,①軽量化と低コスト,②成形加工の容易さと製品設計の自由度,③金属質感による製品の高級化,④硬度 ・耐擦傷性の向上,⑤導電性の付与,⑥ガスバリヤー性の向上,⑦耐熱性・耐候性・耐汚染性の向上などがあげられます。
区分 種類(○印は結晶性樹脂)
熱可塑性樹脂

【汎用樹脂】長期耐熱温度50℃~100℃
アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン樹脂(ABS)、アクリロニトリル・スチレン樹脂(AS)、塩化ビニール樹脂(PVC)、○ポリエチレン(PE)、ポリスチレン(PS)、ポリプロピレン(PP)、メタクリル樹脂(PMMA)

【汎用エンジニアリングプラスチック】長期耐熱温度100℃~150℃
○ポリアミド(PA)[ナイロン]、○ポリアセタール(POM)、ポリカーボネート(PC)、PC+ABS、○ポリプチレンテレフタレート(PBT)、○ポリエチレンテレフタレート(PET)、変性ポリフェニレンエーテル(m-PPE)[変性PPO ノリル]

【特殊エンジニアリングプラスチック】長期耐熱温度150~200℃
ポリエーテルイミド(PEI)、ポリエーテルスルホン(PES)、ポリサルホン(PSF)、○ポリフェニレンサルファイド(PPS)

【スーパエンジニアリングプラスチック】長期耐熱温度200~300℃
○液晶ポリマー(LCP)、ポリアリレート(PAR)、ポリアミドイミド(PAI)、ポリイミド(PI)、○ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)、ポリフタルアミド(PPA)

【その他の樹脂】
○ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)[四フッ化樹脂]、超高分子量ポリエチレン(UHMWPE)熱可塑性エストラマー、ポリメチルペンテン(PMP)、生分解性プラスチック

熱硬化性樹脂 アルキド樹脂、エポキシ樹脂(EP)、ジアリルフタレート樹脂(PDAP)、シリコーン樹脂(SI)、フェノール樹脂(PF)、○不飽和ポリエステル樹脂(UP)、ポリウレタン(PU)、メラミン樹脂(MF)、ユリア樹脂(UF)
採用事例
エンプラ
ポリエーテルイミド上への無電解銅→電気銅→ニッケル→金めっきの外観
(全国鍍金工業組合連合会編・電気めっきガイドより)