セラミック

セラミックは,アルミナ(Al2O3),窒化珪素(Si4N4),炭化珪素(SiC)などの耐熱性・硬度・耐食性に優れた構造用セラミックと,絶縁材料としての2MgO・Al2O3,誘電材料としてのBaTiO3,PZT(Pb(Zr,Ti)O3)などの圧電材料,チタニア(TiO2)などのセンサー材料などの電子セラミックに大別できます。
IC基板やICパッケージなどの電極形成にスズめっきや金めっきが利用されています。

分野 機能と名称 セラミックの種類 用途
光伝達(光ファイバーガラス)
光の変調・偏向(強誘電体)
吸収・反射率変化(光メモリ材料)
光‐エネルギー変換(光電気化学膜)
シリカ系ガラス
LiNbO3薄膜
カルコゲナイト系非晶質膜
酸化チタン膜
光通信
光の通路、光シャッター
レーザディスク
水から水素生成
電磁気 高誘電率(誘電体)
高圧電効果(圧電体)
高イオン伝導(超イオン伝導体)
BaTiO3 チタン酸ジルコ酸鉛 β‐アルミナ(Al2O3 チップコンデンサ、PZT スパークプラグ
固体電池,回路基板(ハイブリッドIC、パワーモジュール基板)
耐熱衝撃(低膨張セラミック)
低温焼成(基板)
SiO2‐TiO2ガラス
結晶化ガラス
天体望遠鏡
回路基板
機械構造 高強度、耐熱(高強度・高じん性セラミック)
機械加工性(マイカ結晶化ガラス)
アルミナ、安定化ジルコニア、炭化ケイ素、窒化ケイ素、ダイヤモンド
K2O‐Al2O3‐SiO2‐F結晶化ガラス
自動車エンジン、ポンプ、 接合(セラミックと金属との接合:ロウ付け)
研磨剤,ハサミ
化学 触媒担体(多孔性セラミック) 多孔性ガラス 自動車排気処理
生体 生体適合性(人工骨、人工歯セラミック アルミナ(Al2O2)、アパタイト結晶体 関節、歯、人工骨

(先端材料の基礎知識、日本材料学会編、オーム社より)

採用事例

セラミック

積層セラミックコンデンサーの断面構造
(2018年までの電子部品技術ロードマップ・電子情報技術産業協会より)