亜鉛は、鉄や鋳鉄などの鉄系素材の腐食を、犠牲的(電気化学的)に防止します。防食(防さび)性能は、塩水噴霧試験(SST)によるさび発生時間(H)で表示しています。
亜鉛の白さび防止には、これまで6価クロムを使ったクロメート処理が行われていましたが、RoHS規制により6価クロムが利用できなくなり、3価クロム化成処理が主流になっています。
| めっき種類 |
特長 |
SST白さび |
SST赤さび |
Znめっき
(めっき厚8μm) |
6価ユニクロ |
48 H |
240 H |
| 6価有色クロメート |
96 H |
480 H |
| 6価黒色クロメート |
96 H |
480 H |
| 6価緑色クロメート |
240 H |
720 H |
3価ユニクロ |
96 H |
120 H |
3価有色クロメート |
120 H |
240 H |
3価黒色クロメート |
120 H |
240 H |
採用事例
亜鉛めっき・3価クロメート
・「クロメート」というカタカナは正確には、「6価クロム」という意味です。ところが、3価クロム化成処理が主流となった現在、「3価クロメート」という言葉は矛盾に満ちた言葉になっています。正確には、「3価クロム化成皮膜または処理」と言うべきですが、ここでは、業界用語として、クロム化成処理全般をクロメート処理と称していますので、これに従っています。
・高張力鋼材(引張強度が50kg/mm
2以上)など水素脆性が心配な素材には、酸性亜鉛めっきが利用されています。航空機関係ではカドミウム(Cd)めっきやカドミウム‐チタン(Cd-Ti)合金めっきが利用されています。
・60℃以上の高温水溶液環境下では、亜鉛の犠牲防食作用が低下するので、亜鉛めっきの使用は避けるべきです。