銅めっきは、柔軟性とともに、電気伝導性や熱伝導性に優れているため、プリント配線基板など電子機器部品に使用されています。最近では、優れたレベリング性や均一電着性を生かして、銅めっき配線などに適用され、ナノテク微細加工技術としても活躍しています。一方、めっきしにくい素材への下地めっき(銅ストライク、無電解銅めっき)としても、各種めっき技術の信頼性を高めています。
| めっき種類 | 特長 | 特性値 | 
|---|---|---|
| シアン化銅めっき | ・引張強さ42~65 kg/mm2、伸び30~50% ・柔軟性が高い | ・硬さHv100~160 | 
| 硫酸銅めっき | ・引張強さ 25~33kg/mm2、伸び 22~39% ・微細孔貫通(スルホール)銅めっき、 微細穴埋(ビアファイリング)銅めっき | ・硬さHv 51~80 | 
| 銅系合金めっき | ・Cu-Zn合金めっき:接着剤なしにゴムと化学結合。(自動車ラジアルスチールタイヤ) ・抗菌作用大。 | |
| 銅ストライク(シアン化銅)めっき | ・マグネシウムなどの難めっき金属素材への下地めっき(密着性改善) | |
| 無電解銅めっき | ・樹脂やセラミックス素材への下地めっき(密着性改善) | |
 
                    マグネシウム合金(AZ91)への銅めっき